物忘れ改善薬「遠志の恵み」【法令遵守のため口コミ・評判非掲載】
ここでは、エーザイが販売しているオンジ配合の医薬品「遠志の恵み」について、特徴や注意点などをご紹介します。
画像引用元:エーザイ公式サイト
https://www.eisai.co.jp/
遠志の恵みの特徴
遠志の恵みは、物忘れの症状を改善する第3類医薬品。加齢に伴ってものの名前を思い出せず「あれ」「それ」などの言葉が増えてきた方には、ぜひ試して欲しい薬です。
遠志の恵みに含まれている有効成分は、商品名にも含まれている生薬の「オンジ」。脳に作用し、物忘れの症状を改善させる薬効が確認された成分です。
発売元は、信頼の老舗製薬会社「エーザイ」。コンパクトな30錠タイプと、お得な84錠タイプの2種類を用意しました。
メーカー直販の通販で購入することもできますが、第3類医薬品なので、一般的な薬局やドラッグストアでも購入が可能です。
中年期以降に物忘れが著しくなってきたと自覚している方、同じ話を何度も繰り返すと指摘されている方などは、一度試してみると良いでしょう。
遠志の恵みの製品情報
- 医薬品区分:第3類医薬品
- 価格:1,490円(税込)/3,974円(税込)
- 内容量:30錠(1回1錠1日3回・10日分)/84錠(1回1錠1日3回・28日分)
- 形状:錠剤
- 含有成分:オンジエキス(添加物として、タルク、カラメル、カルナウバロウ、酸化チタン、ステアリン酸Mg、セルロース、ヒプロメロース、マクロゴール、無水ケイ酸)
- オンジエキスEX含有量:536mg(1日分3錠中)
- 添付文書:http://www.eisai.jp/api/data/di_otc/28146193/pi.pdf
遠志の恵みの服用方法
遠志の恵みは、1回1錠1日3回、水または白湯にて服用します。服用のタイミングは、食前または食間(食後2~3時間後)となります。なお、15歳未満の方は服用しないようにしてください。
遠志の恵み服用時の注意点
認知症を患っている方、または認知症の疑いのある方は、服用をしないようにしてください。認知症の症状が悪化したり、副作用が生じやすくなったりします。
また、医師の治療を受けている方、妊婦や妊娠の疑いのある方、これまでに薬でアレルギーを起こしたことのある方は、服用に際して医師または薬剤師に相談するようにしてください。
服用後に発疹、発赤、かゆみ、吐き気、嘔吐、食欲不振、胃部不快感、精神神経系、めまい、下痢などが現れた場合には、副作用の可能性があります。いったん服用を中止し、医師または薬剤師に相談をしましょう。
なお、1ヶ月以上の服用を経ても症状の改善がまったく見られない場合には、医師や薬剤師、販売登録者に相談してください。
遠志の恵みは認知症を予防・改善する医薬品ではありません
遠志の恵みに配合されているオンジ(遠志)エキスは漢方薬に使われている成分のひとつで、厚生労働省から中高年の物忘れの改善に効果があると認められています。2004年に海外で発表された研究結果でも、実験マウスの脳神経細胞障害が回復したと報告されているそうです。
ここで注意して頂きたいのは、中高年の物忘れと認知症は別ものであるということ。症状として似た部分はあっても、その症状や原因はまったく異なります。オンジエキスを配合したワスノンは認知症への効果・効能は認められていません。
そのため、認知症の診断を受けた方や認知症の疑いのある方はワスノンを使用しないように注意してください。認知症は早期に専門医の診断を受ける必要があり、自己判断で物忘れ治療薬を飲み続けていても改善が見込めないだけでなく、認知症の治療が遅れてしまうということになりかねません。
自分の症状が物忘れなのか認知症なのか判断がつかない場合は、物忘れ外来や神経外科、脳外科などを受診し、専門医の検査を受けることをおすすめします。
参考:厚生労働省医薬・生活衛生局 医薬品審査管理課 監視指導・麻薬対策課:オンジ製剤の広告等における取扱いについて[pdf]
遠志の恵みの添加物について
-
タルク
滑石(かっせき)と呼ばれる鉱物。医薬品の添加物としては、錠剤の賦形剤や滑沢剤として使用されます。
-
カラメル
茶色の色素を持つ着色料。調味料やお菓子、ジュースなどに含まれる日常的な添加物です。
-
カルナウバロウ
カルナウバヤシの葉などから抽出した固形状ワックス。メイクアップ商品の基材としても配合されています。
-
酸化チタン
白色の着色料。乳製品やホワイトチョコレートなど、白色を帯びた食品などに含まれることがあります。
-
ステアリン酸Mg
粉末が固まるのを防ぐ働きがあり、製造時の滑剤としても使用される物質です。
-
セルロース
パルプ(紙の原料)から作られる、食物繊維の一種。錠剤の形成や増粘安定剤として使用される成分です。
-
ヒプロメロース
主に医薬品の基材や結合剤として使用されています。
-
マクロゴール
分子量により液状や固形、ワセリン状などに変化する性質を持ち、軟膏基材や錠剤のコーティング剤などに使用されています。
-
無水ケイ酸
シリカや二酸化ケイ素とも呼ばれ、研磨剤・増粘剤・医薬品添加物などに使用されています。
遠志の恵みの販売元情報
販売会社名 | エーザイ株式会社 |
---|---|
本社所在地 | 東京都文京区小石川4-6-10 |
創業 | 1936年(前身となる「合資会社桜ケ丘研究所」設立) |
代表 | 代表執行役最高経営責任者(CEO) 内藤晴夫 |
事業内容 | 医薬品の研究開発、製造、販売および輸出入 |
URL | https://www.eisai.co.jp/index.html |
CMでもおなじみのエーザイ株式会社。創業は1936年と古く、これまで国内の医薬品業界に数々の影響を与えてきた大手製薬会社です。医療用医薬品を始め、市販されている第三類医薬品や化粧品など、様々な製品を企画・製造・販売しています。
なお、エーザイの社名の由来は、旧社名である「日本衛材」の略。「日本衛材」の「衛材」とは、衛生材料のこと。具体的には包帯と絆創膏のことを指しています。
エーザイが手掛ける漢方へのとりくみについて
エーザイは、ビタミン剤の「チョコラBB」シリーズや胃腸薬の「サクロン」、鼻炎薬の「スカイナー」などの市販薬・大衆薬で知られる製薬会社。一方、一般には知られていない病院使用の薬剤なども、実際には多く開発・製造しています。
これらエーザイが製造している医薬品の中には、意外なことに漢方由来の医薬品は多くありません。有名なところでは「遠志の恵み」、更年期障害改善薬の「ユベラックス」程度、と言っても良いでしょう。
エーザイは、漢方の薬効に対して疑念を抱いているわけではありません。確実に一定の薬効をもたらす薬剤の開発・製造にこだわる会社。その意味において、エーザイが手掛ける「遠志の恵み」は画期的な医薬品として注目に値すると言えます。
エーザイの漢方のこだわり
漢方由来の医薬品開発に積極的ではないエーザイですが、これは経営戦略上の都合。上記の通り、エーザイは、漢方の薬効に対して疑問をいだいている会社ではありません。
エーザイは自社で「人と薬のあゆみ」というサイトを開設し、その中で漢方を特集した詳しいカテゴリを設置しています。
今後は「遠志の恵み」に次ぐ優れた漢方薬剤がエーザイから発売されることもあるかもしれません。
遠志の恵みの口コミ・評判について
※当サイトでは遠志の恵みの口コミ・評判を掲載しておりません
医薬品の効果・効能に関する口コミ・評判は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」によって禁止されています。つまり、購入した店舗の評判や、商品の見た目などに関する感想を掲載するのは問題ありませんが「この薬を飲んだら〇〇が治りました」「とてもよく効くのでオススメ」といった意見を紹介するのは違法行為にあたるのです。
遠志の恵みは第三類医薬品に分類される、一般用医薬品(OTC医薬品)です。そのため、当サイトは法令順守の観点から口コミ・評判情報を掲載しておりません。