漢方による物忘れについての考え方
ここでは、漢方を用いて物忘れを改善していく方法として漢方療法の考え方や、物忘れに効くオンジについて解説しています。
漢方における物忘れの考え方とオンジについて
漢方療法では、物忘れをどのように捉えて治療を行っていくのでしょうか。
現代医学では、心臓は全身に血液を送りだすポンプの役目がありますが、漢方では五臓の1つである「心(しん)」の機能が衰えてしまったことで物忘れが起こると考えられています。
そもそも漢方での「心」の役割は、全身の血液循環としての機能だけでなく、認知機能をはじめとする意識や精神活動をつかさどるものとしているため、「心」が弱くなることで意識や精神に異常が起こりやすくなると言われています。
この「心」の機能を維持するために必要なのが「血(けつ)」の働きです。
「血」とは漢方で体を構成している要素の1つで、人間の生命活動に必要なものとなっており、血液によって全身の組織や器官に栄養を与えたり、老廃物を回収する役割を担っています。
加齢や慢性疾患によって体内の栄養が不足してしまうと「血」の働きが低下し、認知機能が正常に働かなくなってしまうため、物忘れなどの症状として現れてしまうのです。
漢方薬は症状だけではなく、ライフスタイルや体質別に最適な薬があるため、同じような症状でも異なる漢方薬が処方されることもあるようです。
オンジによる物忘れ対策
オンジは古くから私たちの暮らしを支えていることが、中国の最古の薬物書に記載されており、さまざまな効能があります。
まず、漢方における物忘れの治療は、不足した「血」を増やし精神を安定させる養心安神(ようしんあんしん)の治療が中心。
養心安神は「心を養い、
オンジは「心」に充分な栄養を与えることで精神を安定させて、物忘れを改善・予防していきます。
漢方治療は直接病気を治療するということではなく、一定期間飲み続けることで効果をえることが出来るので、穏やかに体に作用していきます。