納豆が物忘れにオススメされている理由を詳しく解説
物忘れが気になる方は、食生活に納豆を取り入れてみてはいかがでしょうか。納豆が物忘れに良いといわれる理由を解説します。
納豆が物忘れに良いといわれる理由
身近な食品で物忘れを予防できれば理想的と考える方が多いはずです。その候補として検討したいのが納豆です。納豆には、タンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維などが豊富に含まれています。それだけで魅力的なのですが、物忘れの予防に役立つとされる成分も含まれています。具体的には、ナットウキナーゼとレチシンが含まれています。だから、納豆は物忘れの予防に良いと言われるのです。
ナットウキナーゼの働き
ナットウキナーゼは、納豆菌が煮大豆を発酵させる過程で作られる成分です。ナットウキナーゼには、血液の凝固に関係するタンパク質・フィブリンを分解する働き、血栓を溶かす酵素・プラスミンを作り出すプラスミノーゲンアクチベーターを増やす働きなどがあります。血液をサラサラにすることで、脳に酸素や栄養を届けやすくすると考えられています。
参考:(PDF) 倉敷芸術科学大学生命科学部教授須見洋行:“納豆”の国際化に向けて(PDF)
レシチンの働き
レシチンは、コリンを含むリン脂質のひとつです。体内では、細胞膜や脳神経などを構成します。また、脳内の神経伝達物質・アセチルコリンの材料になります。アセチルコリンの減少は、アルツハイマー型認知症の原因のひとつといわれています。体内で、レシチンなどの材料が不足すると、神経伝達物質を作り出せなくなるため物忘れや認知症などを起こしやすくなります。このような働きを持つので、レチシンを含む納豆は物忘れ予防に役立つといわれています。
納豆の上手な摂り方
ナットウキナーゼとレチシンを含む納豆は、物忘れの予防に役立つ可能性があります。どちらの成分も熱に弱いので、できるだけ加熱せずに食べましょう。レチシンを豊富に含む卵と一緒に食べるとさらに効果的かもしれません。納豆を毎日食べることが辛い方は、オンジエキスを配合した医薬品を利用してみてはいかがでしょうか。こちらも物忘れの予防にオススメですよ。
参照URL
認知症を予防!最強のカレー、納豆、うなぎなどボケないレシピ|介護ポストセブン
https://kaigo.news-postseven.com/4725
“納豆”の国際化に向けて|倉敷芸術科学大学生命科学部教授須見洋行
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jbrewsocjapan/106/12/106_793/_pdf
納豆のネバネバに含まれるナットウキナーゼ|日本ナットウキナーゼ協会
http://j-nattokinase.org/nattokinase/
納豆の栄養素納豆を食べて健康になろう!|菊水食品
http://kikusuigold.com/health/
レシチン・コリンの効果と摂取量|公益財団法人長寿科学振興財団健康長寿ネット
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shokuhin-seibun/lecithin.html