物忘れの改善方法とは?
「物忘れ」はどうやったら治せるのか?
物忘れを改善するためにはどうすれば良いのでしょうか?
それを考えるためには、そもそも「物忘れ」とは何なのかを知っておく必要があります。
なぜなら、いわゆる「物忘れ」と呼ばれる症状にはいくつかの種類があり、その原因や改善・予防方法はまったく異なっているのです。
「物忘れ」は、大きく分けて2種類ある
物忘れには大きく分けて2つの種類があります。それは、認知症によるものと、それ以外の原因によるもの。
認知症とは、正常に働いていた脳の機能が低下し、記憶や思考への影響がみられる「病気」です。脳の細胞が死んでしまったり、正常に働かなくなってしまったりする事で、生活に支障が出ている状態なのです。
一方、認知症ではない物忘れというのは、ある意味では自然な現象だと言えます。人間は加齢とともに記憶力が低下し、物忘れが多くなっていくもの。記憶する機能が失われた訳ではなく、思い出す力が衰えている状態なのです。
認知症による「物忘れ」の改善方法
認知症は一時的な症状だけで終わるものではなく、加齢とともに悪化していく進行性の病気。早期発見・早期治療が重要です。
しかし、実のところ、認知症を完全に治す方法は未だ見付かっていません。治療の目的は症状を軽くしたり、その進行を遅らせたりすることにあります。
認知症には「アルツハイマー型認知症」「レビー小体型認知症」「脳血管性認知症」「前頭側頭型認知症(FTD)」「若年性認知症」「アルコール性認知症」などの種類があり、それぞれ対処方法も違います。また、周辺症状に対する介護者にも適切な知識が求められることも多いので、一緒に暮らす家族と一緒に専門医を受診するようにしてください。
認知症ではない「物忘れ」の改善方法
認知症ではない「物忘れ」の改善方法として、有効だと言われているものをご紹介します。
これから物忘れの改善に向けて生活習慣を見直す人は、ぜひ役立てて欲しいと思います。
食生活の改善
脳の働きは、食事から摂取出来る栄養素によって影響を受けるため、毎日の食生活がとても重要!
実際に物忘れの改善や予防のためには、大豆や青魚、卵の卵黄などの食品に脳を活性化してくれる栄養素が豊富に含まれています。
食事から摂取出来る栄養素には限界があるため、漢方やサプリメントを活用しながら、効率よく不足しがちな栄養素を補っていく必要があります。
脳を活性化させる
メディアなどでも取り扱われているさまざまな脳トレは、物忘れの改善にも効果を発揮してくれます。
パズルや音読など年齢を問わず誰でも出来る脳トレをはじめ、最新のスマホアプリを使用したものまでをピックアップ!
脳トレは継続して毎日行うことで脳を活性化させて行くので、自分の気に入った方法を見つけて今日から実践して欲しいと思います。
リラックスする
精神的なストレスでも物忘れは起こるため、毎日心身共にリラックス出来る時間を設けることが大切です。
最近では、嗅神経は記憶を司る海馬と繋がっていることから、アロマを使った方法が注目されています。
数あるアロマオイルの中から、物忘れに優れた効果があるものをまとめているので、要チェックです。
運動をする
定期的に体を動かすことで脳の中に流れる血液量が増すため、物忘れを改善させる代表的な方法のひとつ。
特にランニングや水泳のような有酸素運動は、全身の筋肉を使うだけでなく、一定のリズムで呼吸をしていくため脳を活性化させるためには、最も効果的だと考えられています。
毎日楽しく体を動かすことで、脳の海馬から「セロトニン」という物質が出て、さらに脳の動きが活発になります。
まず最初は軽度なものからスタートし、徐々に運動時間を増やしていくことが継続していくためのコツです。
サプリメントを活用する
食事の見直しや運動を習慣化させて、健康な体を作り上げることは物忘れの改善に効果を発揮します。しかし、生活のスタイルを変えることはそう簡単ではありません。
サプリメントなら必要な成分を吟味した上で、ご自身に合ったものを選べ、さらに1日に1~3回、水でサッと飲むだけ。これまでの習慣を大きく変えずに物忘れへの改善を促すことができますよ。
物忘れ外来の受診
昨今では多くの病院で目にする「物忘れ外来」。
あなたや家族の物忘れは、加齢による自然な物忘れなのでしょうか?
何らかの原因による一過性の物忘れなのでしょうか? それとも、認知症なのでしょうか?
物忘れが著しいと感じる方は、一度「物忘れ外来」の受診を検討してみると良いでしょう。
「物忘れ外来」の受診にあたっては、家族の協力も非常に大切です。
物忘れ治療薬の使用
物忘れの治療薬は、物忘れの原因別に、大きく2種類に分類されます。加齢などが原因の物忘れの治療薬と、認知症が原因の物忘れの治療薬です。
加齢による物忘れは、生理現象の一種。市販の治療薬を使用して、少しでも症状を改善させてQOLを高められます。
一方で、認知症による物忘れは、病気の一種。病院で処方される治療薬を使用することで、症状の進行を遅らせることが可能です。
物忘れの予防に海馬の刺激が有効
海馬とは、直近の短期的な記憶を収納する脳の組織の一部。海馬を活性化させることは、物忘れの予防において非常に有効です。日ごろから頭を使って行動するなどし、常に海馬に刺激を与える生活を送っていきましょう。ここでは、海馬の働きの概要や、海馬の刺激の仕方などについて詳しく解説しています。