睡眠不足による物忘れ
ここでは、寝不足によって起こる物忘れのメカニズムや睡眠不足が引き起こす原因などをまとめています。
寝不足の人は要注意!睡眠不足が原因の物忘れとは
睡眠時間が不足してぼーっとしてしまったことは、誰もが経験していることだと思います。
よく今日はあまり寝てないから頭が回らない…なんて言葉を耳にしたことはありませんか。
睡眠不足は、自律神経が乱れて体のさまざまな機能が低下していき、脳機能に関しても不眠の人の方が、正常に機能していないことが明らかになっています。
眠る時間が少なかったり睡眠の質が悪いと、体はもちろん、脳も休むことが出来ず脳細胞が修復されず、日々の記憶があいまいになってしまう原因となります。
睡眠は脳の記憶を整理するために重要な役割があるため、脳に疲労が溜まった状態でいると、物忘れなどの症状が起こりやすくなってしまうのです。
睡眠と脳機能の関係をチェック
睡眠時には、起きていた時の疲れを取り除いたり、病気やケガなどの治癒や各細胞の修復作業などが行われています。
中でも、脳機能に関して重要となるのが、睡眠時に行われる記憶の整理や定着作業です。
睡眠には浅い眠りで身体を休める「レム睡眠」と深い眠りで脳を休める「ノンレム睡眠」が正常な場合は90~110分ほどのサイクルで一晩に3~4回繰り返されています。
レム睡眠中は、脳は浅い睡眠となっており、主に記憶の整理を行っています。
一方で、ノンレム睡眠中は、思考や記憶といった大脳皮質や体を活発に動かしている交感神経などが休んでおり、脳内では記憶の定着やストレスの除去などが行われています。
睡眠時間が足りないと、脳細胞が衰えたままの状態になってしまうため、年齢に関わらず脳機能が低下してしまいます。
脳や身体の疲れを取り除く睡眠時間は、年齢によって異なり、成人の場合は7~9時間、高齢者の場合は7~8時間となっています。
脳疲労を溜め込まないためにも、睡眠のメカニズムを上手く利用して脳機能の健康を維持して欲しいと思います。