加齢による物忘れ
ここでは、加齢に伴う物忘れについて解説。物忘れが起こる原因や理由などをまとめて紹介しています。
海馬の衰えが引き起こす加齢による物忘れ
物忘れが起こる多くの原因は加齢によるもの。
脳の老化現象によって、脳の記憶する力や考える力が低下して起こってしまう現象のため、誰にでも起こるリスクがあります。
加齢に伴う物忘れのメカニズムについてまとめてみましたので、自分が該当しているかチェックしてみてください。
また、年代ごとの物忘れについては、以下のページで詳しく説明していますので、参考にしてください。
脳の老化と物忘れ
脳の老化は20代から緩やかに始まります。
脳細胞は20代をピークに減少していき、それに伴い記憶力も少しずつ低下していきます。
体と一緒で脳も使わない部分からどんどんと衰退していくため、毎日同じような生活習慣や刺激の少ない生活を過ごしていると、老化のスピードも速くなります。
こんな人は要注意!
- 家に1人でいることが多く、話し相手がいない
- 仕事を定年で退職してしまい刺激が無くなった
- 新聞や本などの活字を読まなくなった
- 外出するのが億劫になってしまった
- 家事などは毎日決まったことしかしない
加齢に伴う物忘れであると判断されるシーン
- 朝、何を食べたのか聞かれても、食べ物を思い出せない
- テレビで頻繁に見る芸能人の名前を思い出せない
- 物を置き忘れ、使用するときに見当たらず焦ってしまう
- 以前購入したことを忘れて、後日また同じ商品を購入してしまう
たいていの場合、忘れていることや物が置いてある場所を指摘されると、すぐに思い出して後悔や反省をします。30分前のことや今日の日付、住所、通勤ルートなどを理解しており、判断力に関しては低下していません。日常生活に特に支障をきたすことはなく、進行性もないのが加齢による物忘れです。
海馬を活性化させて物忘れを撃退!
脳には、記憶の整理や情報を取りまとめている学習能力に関わる海馬という器官があります。
物忘れは、この海馬にある神経細胞の数が減少したり、機能が低下することで起こります。
海馬はとてもデリケートな器官なので、血液が不足しただけでも正常に機能しなくなり、脳に充分な酸素が行き渡らなかったり、強いストレスを感じたりすることで簡単に機能が鈍くなるので要注意!
海馬は簡単な計算ドリルやトランプゲームなど、単純な遊びでも活性化させることが出来るので、脳を休まず使い続けることが物忘れの予防や改善に効果があると考えられています。
また、ストレスなどは好きなことや趣味に没頭出来る時間を設けて、定期的に発散する時間を作ることが大切!
物忘れはさまざまな疾患を引き起こす前兆とも言われており、深刻な状態になる前に対処しておく必要があります。