研究

WISMCは2008年10月1日から2013年9月30日までの5年間を設置期間としています。設置期間中の研究実施計画は以下のとおりです。

2008年度後期 – 2009年度前期

アジア圏のメディア研究者との研究交流の機会として「国際シンポジウム」を開催し、グローバルなメディア文化の越境状況の中で、マイノリティのコミュニケーション権利やシティズンのコミュニケーション実践の現状について調査研究を進めます。
とくに、映画、テレビ番組のアジア圏におけるグローバルな受容の現状について、インターネットを通じたグローバルな相互交流の現状についての調査を行うことになります。

2009年度後期 – 2010年度前期

日本を中心にしながらも、韓国、台湾など東アジア圏におけるシティズン、とりわけ移民、マイノリティ、ディアスボラのメディア・コミュニケーションのフィールドワークを実施して、オルタナティブなメディア公共圏の創出の可能性について理論的かつ実証的に考察します。
都市の日常での多文化折衝の機会が急速に拡大する中で、インターネットやミニFM日本などのメディアを活用したオルタナティブな文化活動や、商業ベースには乗らないようなドキュメンタリー映画の製作と受容が展開しつつあります。こうした「グローカルな」活動に注目して調査研究を行います。

2010年度後期 – 2011年度前期

前年度とほぼ同様の研究活動を行うとともに、2008年後期からの研究を中間的に総括して、東アジア圏におけるメディア・コミュニケーションの特徴を明らかにしていきます。
その上で、欧米の研究者を交えた「国際シンポジウム」を開催して、乗アジア圏におけるシティズンのコミュニケーション実践の特徴や課題について研究成果を提示します。さらに研究成果を公刊することを予定しています。

2011年度後期 – 2012年度前期

この年度は、既存のマスメディアが多文化状況の進展や価値観の多様化、シティズンの情報発信力の高まりの中で、メディアの公共空間をいかにデザインしているのかに関して実証的に研究を行う予定です。
とりわけ、この研究課題については、全国紙を発行する新聞社はもとより有力な地方紙各社の聞き取り調査、グローバル化に対応した企画や編成方針などに関して多文化状況がとくに進んでいる地方のテレビ局、さらに在京キー局の聞き取り調査が必要になると考えています。

2012年度後期 – 2013年度前期

研究所設置の最終年度です。これまでの研究成果を検証し、海外の出版社からの刊行も視野に入れながら、複数の研究書籍の公刊をめざします。