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[研究会]ストリート研究会(2009年12月7日)[WISMC共催]

11月 30th, 2009 / Category: ニュース, 研究会

開催概要

  • 日時:2009年12月7日 19:00~
  • 場所:早稲田大学11号館507教室
  • 企画:映画「公園」上映。上映後、山川監督を交えてのディスカッション。

作品データ

  • 『公園』 (2004年、カラー、DV)
  • 製作・撮影 山川宗則・酒井隆史
  • 編集 山川宗則

プロフィール

山川宗則(やまかわ むねのり)
1971年大阪生まれ。自主映画製作。
現在、2001年より撮影を続けているドキュメンタリーを鋭意編集中の日々。
記録映像『公園』については『音の力 <ストリート>占拠編』(インパクト出版会)に『「公園」記 天王寺公園青空カラオケの撮影現場を振り返る』という文章を寄せてるのでぜひお読みください。

山川宗則さんによる作品紹介

大阪の南のターミナル、天王寺駅の改札を出ると、すぐそこは天王寺公園だ。視線を上に向けると前方には通天閣が見えるように、天王寺公園は盛り場・新世界、日雇い労働者の街・釜ヶ崎が隣接し、多様な人々の憩い・休息・遊びの場として機能するまさに公共空間そのものであった。少なくとも2004年の1月4日までは、大通りを行き交う自動車の大騒音にも負けず、カラオケに興じる「民」の声が駅を出るとすぐに響いてきたのだった。 大阪市は30年以上続いてきた青空カラオケに対し、2003年10月当事者との対話もなく突如撤去する方針を発表した。記録映像『公園』はその後の数カ月に渡る闘いを記録しようとしたものである。様々な人々が自由に集い、歌い、踊り続けてきた「青空カ ラオケ」が表現していたものは、大衆芸能という図太い娯楽に貫かれたむちゃくちゃ足腰の強い「よろこび」の感情であり、真の「公共」性を問うていく「空間」を自分 達の手で作り続ける、ということだと私は思う。 すみずみまで排除や管理の行き渡った空間を切り裂いて、あらゆる場所で自分達の手による「よろこびの空間」を創出していく『公園』がささやかながら、そのような動きと感情を伝え引き継いでいく一端となれば、幸いである。

酒井隆史さんによる作品紹介

天王寺公園カラオケ屋台をめぐる争議からもう2年がたった(*1)。この出来事は、深い陰影を刻みながらも「あけっぴろげ」な街、天王寺界隈のすがたをさらに変えてしまっ た。人をはねのけるためだけに作られた惨めな植え込みとフェンスだらけの街へ。だから、この映像は本当に愛され生きられた街の「残像」である。しかし、私たちはた だこの「残像」が人の心に刻まれるだけではなく、そしてまた現実のものとしていつかよみがえることをねがって作ったのである。
(*1:この文章は2005年のもの)

ストリート研究会について

ストリート研究会は、この夏、3年間の文部科学省科学研究費プロジェクトとして立ち上がりました(科研費の正式名称は,「現代日本の都市表現文化におけるディアスポラと社会的排除の研究」(基盤研究C)といいます)。

科研費の枠にとらわれず、さまざまな領域の研究者、アーティスト、アクティヴィストがともに議論する場を作りたいと思っています。

今年度は、「246表現者会議」「みんなの宮下公園をナイキ公園化計画から守る会(MIKE)」の活動を中心に、公共空間とアート/表現をめぐるアクチュアルな問題をとりあげることにしています.