刊行物

「水俣」の言説と表象

小林直毅編
藤原書店、2007年

なぜ初期「水俣病」は、地元では報道されながら全国報道で扱われなかったのか。
活字及び映像メディアの中で描かれ/見られた「水俣」を検証し、「水俣」を封殺した近代日本の支配的言説の問題性を問う。
従来のメディア研究の“盲点”に迫る。


総説「水俣」の言説的構築
1 「水俣」をめぐるポリティクスとイデオロギー(不知火海漁業紛争の中の「社会不安」言説;経済政策のイデオロギーと「水俣」の言説;「全国報道」における水俣病事件の表象)
2 「水俣」の漁民・労働者・市民(「水俣漁民」をめぐるメディア表象;「チッソ安定賃金闘争」をめぐるメディア言説;水俣病をめぐる「市民」の思想と心情)
3 「水俣」の映像表象(ニュース報道における「水俣」の表象;新聞写真が描く初期水俣病事件;テレビドキュメンタリーと「水俣の経験」)

活字及び映像メディアの中で描かれ、見られた「水俣」を検証し、「水俣」を封殺した近代日本の支配的言説の問題性を問う。