刊行物

テレビはどう見られてきたのか――テレビ・オーディエンスのいる風景

小林直毅・毛利嘉孝編
せりか書房、2003年

テレビが登場して半世紀。
テレビは、私たちの生活の重要な一部となった。
しかし、そのことが同時に、テレビについてあらためて考えることを私たちに忘れさせてしまった。
テレビは論じられることも少なくなり、研究の舞台でも片隅に退いている。
本書は、「テレビ五〇年」を機に、テレビの自明性を解体し、テレビとオーディエンスの関係を再考する試みである。
テレビとは何なのか。
「オーディエンス」とは誰なのか。
それは、どのように社会的なカテゴリーとして構築されてきたのか。
そして、今日どのようなオーディエンス論が可能なのか―こうした問いから、生活の「風景」としてテレビがどのように見られてきたのか、考えてみよう。


1 オーディエンスの理論(「消費者」、「視聴者」、そして「オーディエンス」;アクターとしてのオーディエンス;テレビと家族―家族視聴というディスクールをめぐって)
2 オーディエンスのいる風景(家族と国家の可視化と「ナショナルな主体」の想像/創造;テレビ・ジャーナリズムの「受け手」像を探る;オタクというオーディエンス;「天皇の逝く国」のテレビとオーディエンス;「イラク攻撃」、「テレビ」、そして「オーディエンス」)
3 オーディエンス研究の展望(テレビ・オーディエンス研究の現代的地平)